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『ミス・シェパードをお手本に』

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男性の悲鳴と車がぶつかる音、女性が運転する一台のバンがパトカーに追われながら疾走。窓ガラスにはヒビが入り、血がべっとりとついている。何が起こったのかは想像がつく。追いかけてきたパトカーをうまくまいたよう…。

彼女はマリア・シェパード…と名乗っていた。バンを移動しながら、路上生活をしていた。ロンドンの高級住宅街に引っ越してきたベネットは、彼女と知り合いになり、なぜか彼女のことを気にかける。そして道路が駐車禁止になったのを機に、ベネットは彼女のバンを敷地内に停めさせた

ミス・シェパードの住まいは、彼女が塗った黄色いオンボロなバン。偽名で暮らし、警官を避けている。音楽を嫌がり、なぜかフランス語が堪能で、神様のお祈りをかかせない。感謝の言葉を一度も聞いたことがないだけでなく、悪態で答える。
そんな老女と劇作家アラン・ベネットの共同生活のような15年を描いた物語

アラン・ベネットは、生活している姿と、劇作家として書き物をしている姿が一人二役で登場…彼女の面倒を看る彼と、劇作家の視点でシェパードの行動を観察する彼。おもしろい描き方だった

高級住宅街に住む人たちは、彼女の存在は迷惑だけど知らないふりはできない。そんな控えめな優しさがステキ。

彼女が今までを語り、屈折していった心情、だんだん解けてくる謎。

シェパードに振り回されながら、いつの間にか15年が経った。彼女も老い、死が迫ってきている。時々訪ねてくる福祉員が、彼女を検査入院させるため福祉施設に連れて行く。そこで久しぶりのお風呂に入り、きれいな衣類を身につけた。施設で見つけたピアノを弾いた。とてもいいシーン

ある朝、バンの中で息を引き取っている彼女を福祉員が見つける。
そして葬儀の場面からお墓へ。ファンタジックなラストとなる。

いくら彼女が世間との交流を避けようとしても最後には助けを必要とする。人は一人では生きていけないと教える。
彼女の人生にベネットがいて本当によかった

ミス・シェパードのマギー・スミスは、やっぱりすばらしかった
偏屈なおばあさんぶりは殴りたくなるぐらい、憎めないかわいさ。福祉施設に行った後ベネットに握手を求めた時も「きれいだよ」って
「ありがとう」って最後まで言葉にはしなかったけど、そういう意味だよね?
ピアノを弾くシーンとか、車いすごとリフトで持ち上げられる時の気高いお顔は、エリザベス女王?ってくらいな後光がさしてた
本当にステキな女優さん。

彼女があの時警察に届けていたら、ピアニストになっていたんだろうか?
警官はあの時本当に見失ったんだろうか?

それにしても、この邦題の「お手本に」っておかしい気がする。原題どおりでいいのでは?

今年の1本の映画 昨年はあまり観られなかったので、今年はたくさん観たいな。

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映画始め!

この映画のストーリー良さそうだね!確かにお手本にって、ね!不思議よね。凡人にはわからぬ、監督やプロデューサーの思い、ありそうね!

私も元旦から、映画だったよ。ビーストと魔法使い、楽しめる夢あるストーリー。

今日は、再度観た、君の名は。映像が綺麗で、切ないし最高!歌もよし。

今年も、たくさん観ようね!特にGwは、楽しみに!

Re: 映画始め!

いかにも私好みのヒューマンドラマでしょー?
私の映画の選び方は偏っていて、たくごんさんみたいにいろんなジャンルを観るといいですよね~
『君の名は』もまだ観てないです(-_-;)
そうですね!GW楽しみです。得意なジャンルではないけど、木村くんの時代物好きです(*^-^*)
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